本文
大淀川と丸谷川に挟まれた台地と、そこから続く河岸段丘上に立地しています。現在までに前方後円墳1基、円墳10基、地下式横穴墓60基以上が確認されています。地下式横穴墓群については「築池地下式横穴墓群」の名称が使われています。
前方後円墳である1号墳は、前方部が削られ、円墳状となってしまっています。その一方で、円墳とされていた4号墳では、近年の調査で周溝が確認され、墳長25メートル以上の前方後円墳であった可能性が指摘されました。
また、地下式横穴墓の発掘調査事例が多く、内陸部には珍しく、妻入り玄室(奥行の長い形)が多い点、玉類や鏡類の出土が多い点、都城盆地で最も新しい時期(7世紀代)まで築造が続く点などの特徴がわかってきています。
写真上段左から、1号墳、4号墳、4号墳周溝、写真下段左から、地下式横穴墓(2009-1号)、地下式横穴墓(2009-1号)遺物出土状況、地下式横穴墓(2009-1号)出土の玉類